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2007年2月号 掲載

(順不同)

伏 見


すべて米の酒パック
月桂冠 (京都市伏見区) (TEL 075-623-2105)
――「すべて米の酒」

日本酒にこだわりを持つ飲酒機会の多い人を対象にした市場調査を集約したのが『すべて米の酒パック』である。
月桂冠広報室長の、村上月雄さんに、話を伺った。
「比較的飲酒機会の多い、製法や味わいにこだわりを持つ方を対象に、アンケートを行いました。どのようなお米のお酒が飲みたいかという問いに、コシヒカリは山田錦に次ぐ支持がありました。コシヒカリを掛米に使用し、蒸す前の水分吸収量の調整などは吟醸酒づくりの技術を応用しました。麹米には酒造好適米の五百万石を使用しています。コクがあり、すっきりした後味をバランスよく出すため、コシヒカリの蒸米を発酵末期のもろみに投入する四段仕込みを行っています」。
手軽で少し贅沢なお酒の人気は上々。当初販売目標を上方修正するほどだ。
すべて米の酒パック
アルコール分14.5%
1.8L/1565円


松竹梅 白壁蔵 純米吟醸 雪中貯蔵
宝酒造 (京都市下京区) (TEL 075-241-5111)
――「雪中貯蔵」

『松竹梅白壁蔵 特別純米 雪中貯蔵』は、こだわりと郷土感が詰まったお酒だ。
平成13年から稼動している神戸市東灘区の白壁蔵は手造りの原理を活かし、手造りよりもなお精度の高い醸造設備が揃う。そこでは花酵母を用いた『花のような』など、小容量生産ながら稀少な商品を送り出している。
「白壁蔵で半世紀以上酒造りに携わる杜氏の三谷藤夫の故郷、兵庫県但馬地区に降った雪を白壁蔵に運び入れ、その中(0℃)で半年間じっくりと貯蔵し完成させました」と語るのは広報課の片岡信行さんだ。
雪に包まれる低温の環境は、ゆっくりじっくりと熟成させ、特別純米酒はやさしくまろやかな口当たり、純米吟醸酒はきれいで軽い口当たりをもたらしている。商品ラベルには手書きのシリアルナンバーを記載し、各4500本ずつの数量限定発売を行っている。味わうほどにロマンを感じる。
松竹梅 白壁蔵 純米吟醸 雪中貯蔵
アルコール分15%以上16%未満
720ml/1900円



コクがキメての純米酒
黄 桜 (京都市伏見区) (TEL 075-611-4101)
――「コクがキメての純米酒」

「『コクがキメての純米酒』は日本酒の美味しさがわかる中高年の方に…」とは、黄桜の営業推進部の山本晃宏さんだ。
「アミノ酸度とアルコール度数が高めでコクの豊かな純米酒です」。そのため冷やから燗酒まで季節を問わず幅広く楽しめる。
そして最大の特長は、原料米だ。「福井県産コシヒカリを100%使用しています。食べて美味しいお米は、お酒にしても美味しいだろうというところから、京都・伏見の名水、伏水を使い、黄桜三栖蔵にて醸造しました。通常の1・5倍のもろみ日数、炭素量を抑えた濾過で、日本酒本来の味と香り、色合いを実現しています」。
酒造好適米でないコシヒカリの粘り気を、長年に渡る技術で克服した。味の濃い料理、鍋料理にもよく合うというので、この季節、是非とも堪能してほしい。

コクがキメての純米酒
アルコール分16%
1.8L瓶詰/1700円

伊丹・神戸
超特撰白雪「江戸元禄の酒」原酒 小西酒造 (兵庫県伊丹市) (TEL 072-775-0524)
――超特撰白雪「江戸元禄の酒」(復刻版)原酒

創業450年の歴史を持つ小西酒造ならではの復刻酒が『江戸元禄の酒』だ。元禄の頃から書き残された小西家秘伝の古文書「酒永代覚帖」を基に、元禄15年に実際に造られていた酒を復元したという。
現代の造りと比較して、仕込水の量は約半分、精米技術が今ほど発達していなかったため、琥珀色で濃厚な味わいに仕上がっている。
「江戸時代は酒屋さんがこの原酒に割り水をしてから一般の方に販売していました。とろみがあって香り高く、このままでもご好評頂いていますが、ロック、水割り、お湯割りと様々な飲み方でお楽しみいただけます」と、マーケティング部課長の伊藤るみさん。今後は木樽仕込みも検討中だというから楽しみだ。
清酒発祥の地から再び誕生した、どこか懐かしい、歴史の息遣いを感じられることだろう。
超特撰白雪「江戸元禄の酒」原酒
アルコール分17%以上18%未満
720ml/1452円


正宗印 生酛純米
菊正宗酒造 (神戸市東灘区) (TEL 078-851-0001)
――「正宗印 生酛純米」

「正宗」という言葉は銘酒の代名詞。高精白の原料米を宮水で仕込み、生もと造りという技術により醸される、灘の本流を象徴するのがこの「正宗」という言葉なのである。
この秋、菊正宗酒造から発売された『正宗印 生もと純米』は、まさに灘の本流を堪能できる逸品である。生もとで純米、しかも、菊正宗ならではの、スッキリときれの良い辛口の風味。淡麗な風味が全盛の最近の日本酒に物足りなさを感じていた人には、是非とも味わってほしいお酒だ。
「不思議と樽酒の香りがほのかにするんですよ。これは当社がかたくなに守り続けている丹波杜氏伝承の技、生もと造りという手法で醸造された清酒の特徴のようです。冷やでも美味しいのですが、ぬる燗で飲むと生もと純米ならではのコクと旨味を感じていただけると思います」と営業企画部課長の松田光司さん。
明治時代のものを復刻した、重厚なラベルデザインも印象的だ。
正宗印 生酛純米
アルコール分16%
720ml/1050円

米だけの酒 山吹色の酒 沢の鶴 (神戸市灘区) (TEL 078-881-1234)
――「米だけの酒 山吹色の酒」

蔵元でしぼりたてのお酒を飲んだことのある方はご存知だろうが、造り立てのお酒というのは、ほのかに黄色みがかった色合いを持っている。実際に商品化するにあたっては、この色合いを取り除いてしまう。なぜなら、日本酒は無色透明を佳しとするお酒であるからだ。
沢の鶴から新発売された『米だけの酒 山吹色の酒』は、そんな日本酒の常識を覆す、画期的な商品といってよいだろう。
濾過を最小限に抑え、日本酒本来の山吹色の輝きがそのまま残されている。もちろん彩りだけではなく、生造りの日本酒の美味しさもしっかりと残され、上質の香りと旨味が堪能できる。
「この商品は、今までになかったプレミアム純米酒パックです。日本酒本来の風味と色合いをちょっと贅沢な気分で、週末などにおいしい料理とともに楽しんで頂きたいという思いで発売しました」とマーケティング室長の岩田史朗さんは語ってくれた。
米だけの酒 山吹色の酒
アルコール分15.5%未満
900ml/800円
 
 


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