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2008年5月号 掲載

新潟県

(順不同)

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越乃寒梅 特撰 石本酒造 (新潟市) (TEL 025-276-2028)
――「越乃寒梅」醸造元

風土や食文化を色濃く彩る「地酒」の素晴らしさを世に知らしめた『越乃寒梅』は、今なお全国にその名を馳せる銘酒である。
「いい酒を造るには、いい米、いい水、人の手が不可欠」、そう先代から受け継いだ2代目社長の「少しでいいからうまい酒を造ろう」という言葉を幾度と無く聞き、3代目社長の石本龍一さんによる「米の旨味を活かした酒」造りに直に触れてきた4代目社長の石本龍則氏。
「うちは大吟醸を主体にした酒造りをしています。毎日の晩酌で地元の食に合う、旨い酒を造っていきたいので、全てのタイプの酒に大吟醸造りの技術を活かしています」。
最良の原料にこだわることはもちろん、酒蔵の規模に比較して、より多くの蔵人の手が携わる、昔ながらの酒造りが継承されている。“幻の酒”と云われる所以は、その約80%が県内で消費されているからだ。市内のアンテナショップでは、郷土料理やフレンチと『越乃寒梅』を愉しめる。
越乃寒梅 特撰
1.8L
 

越路吹雪 吟醸 高野酒造 (新潟市) (TEL 025-239-2046)
――「白露」醸造元

新潟の酒は淡麗と世間でひとくくりにされるが、細長い地形の新潟は上、中、下越そして佐渡と4ブロックにも分けることが出来る上、酒質も意外とバラエティに富んでいるという。「うちは、淡麗の繊細な中にも一本芯のある様な酒造りを目指している」と話す高野酒造常務取締役の高野英之氏。『大吟醸 越路吹雪』をはじめ、昨年新潟市の政令指定都市認定を記念して誕生した『吟醸酒 水の都 柳都』(新潟限定)など、多くの酒を生み出し、ファンも多い。
海外への進出は、まだ本格的とはいえないが、ニューヨークでは、20代のOLが仕事帰りに小粋に日本酒を飲むのがおしゃれとされていたり、海外の日本酒の評価の高さは感じている。「その流行が日本に逆輸入されればと思います」。今後は今までに造ったことの無かったパンチのある様な、飲み応えのあるジャンルも広げ、商品ラインナップを強化したいと話す。新潟一若いという33歳の杜氏が造り上げる日本酒に期待は大きい。
越路吹雪 吟醸
1.8L
 


鶴の友 純米酒
樋木酒造 (新潟市) (TEL 025-262-2014)
――「鶴の友」醸造元

お酒と上手に付き合うのが、人間の智恵、と語る樋木尚一郎社長。そして、お酒の効用をじっくり考えてみると、日本酒の、他の酒類にはない素晴らしさが見えてくる、という。
「お酒は食事とともに味わうのが一番。その意味で、食中酒としての適性を考えてみると、日本酒は世界に冠たるお酒だと言えると思います。日本食はもちろん、フランスやイタリアの料理にも合うし、最近ではチーズとの相性も研究されているそうです。数あるお酒の中でも、日本酒ほど適応力の高いお酒はないでしょう」。
さらに、日本酒の原料である米は、日本人の主食として、長年の間、食文化の中心にある穀物で、単なる食べ物というよりも、政治・経済・文化の基盤となる、非常に重要な穀物であった。もちろん、日本酒が醸す文化は、日本という国で培われてきた米の文化の重要な一翼を担っている。登録有形文化財に指定されている樋木酒造の酒蔵と本宅で樋木社長の話をうかがいながら、こんなことを考えた。
鶴の友 純米酒
1.8L
 

ふなぐち菊水一番しぼり 菊水酒造 (新発田市) (TEL 0254-24-5111)
――「菊水」醸造元

『ふなぐち菊水一番しぼり』。金色の地に赤い「菊水」のロゴが入った200mlのアルミ缶は、おそらく誰もが一度は目にしたことのある、大ヒット商品である。
「蔵見学にいらしたお客様にふるまった生酒の評判が、発売のきっかけです。お客様の声から商品化され、口コミで売れるようになり、発売35周年を迎える現在でも当社の看板商品です。長くご愛飲いただいている理由の1つに容器の価値もあると考えます。アルミ缶のメリットとして挙げられるのは、まず第一に容器として手軽で割れにくいということ、そして熱伝導に優れ、すぐに冷やすことができる、光を通さないため品質への悪影響が少ないなどの点があります。最近ではリサイクルの観点からメリットを挙げる愛飲者の方もいらっしゃいます」と営業部統括マネージャー執行役員の菊地秀一氏は語る。
この夏、『菊水の辛口』、甘口の『菊水の四段仕込』、『菊水の純米酒』もアルミ缶容器で発売されるということなので、『菊水』の妙味を、より一層、手軽に味わうことができるようになるだろう。
ふなぐち菊水一番しぼり
200ml
 

麒麟山 大吟醸辛口 麒麟山酒造 (東蒲原郡) (TEL 0254-92-3511)
――「麒麟山」醸造元

新潟県東北部、福島県との県境に程近い阿賀町津川は、名峰、麒麟山や阿賀野川、常浪川が美しい、まさに日本の原風景のような景観を誇る町。麒麟山酒造は、ここ、津川を故郷に酒造りを続けている。
「『麒麟山』のお酒は、全量新潟県産米を使用していますが、今後はそれをさらに押し進め、東蒲原郡の農家の方々が栽培した酒米を100%使用した、地元密着の日本酒造りを目指していきたいと思っています。現在、当社で使用する約3000俵の酒米のうち、約2500俵が地元産の酒米ですから、目標達成まであと一歩、というところでしょう」と、齋藤俊太郎社長は語る。
酒米の品種は、新潟特産の越淡麗や五百万石、高嶺錦など多岐にわたり、それぞれの酒米の特性を活かすような酒造りをこころがけたいと、齋藤社長。食の安全性が社会問題となっている今日、造り手のみならず、その原材料を生産する農家の顔まで見えるような日本酒を造っていきたいという。
麒麟山 大吟醸辛口
1.8L


大吟醸YK35
北雪酒造 (佐渡市) (TEL 0259-87-3500)
――「北雪」醸造元

「地元の肴との調和を大事にした酒造りをしていきたい」と語るのは代表取締役の羽豆史郎氏。温暖で四季の変化に富んだ佐渡は、島内35の漁港から揚がる旬の魚介や、豊かな農産物にも恵まれた土地。「単に“淡麗”というのではなく、旨味のしっかり残った淡麗で、料理の引き立て役になり、しかも旨くてついつい飲みすぎてしまうような酒」造りに邁進する。
そんな北雪酒造の酒の魅力は、海外にも拡がる。同社では、世界的に活躍する日本人シェフ、ノブ・マツヒサ氏のレストランと専属契約を結び、『NOBU』ブランドを展開。『NOBU』は、ニューヨーク店の共同経営者である俳優、ロバート・デ・ニーロさんなど数々のセレブをも魅了している。
「世界でも国酒が苦戦しています。しかし、ビール、ワインのない国はほとんどありませんが、海外で日本酒を探すのは難しい。和食が伸びれば、日本酒も伸びていくし、逆輸入も考えられますね」と羽豆社長。国内ではエンドユーザーとの対話や飲み方などの提案に力を入れていきたいと語る。
大吟醸YK35
1.8L

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