最新号
バックナンバー
四国篇 2
姫路篇
鹿児島篇 3
新潟篇 13
沖縄篇
姫路篇
福島篇
広島篇 10
九州篇 6
南九州篇 5
福岡篇
鹿児島篇 2
新潟篇 12
南九州篇 4
鹿児島篇 1
広島篇 9
秋田・岩手篇
山形・鹿児島篇
山形・福島篇
新潟篇 11
四国篇 1
広島篇 8
山口篇
九州篇 5
岐阜・愛知篇 3
九州篇 3
岐阜・愛知篇 3
南九州篇 3
新潟篇 10
高知・香川篇
沖縄篇 3
南九州篇 2
広島篇 7
南九州篇 1
福岡・熊本篇 2
新潟篇 9
伏見篇
伊丹・神戸篇
西宮篇
福岡・熊本篇
岐阜・愛知篇 2
広島篇 6
沖縄篇 2
九州篇 4
新潟篇 8
広島篇 5
九州篇 3
和歌山篇
新潟篇 7
新潟篇 6
近鉄沿線篇 3
近鉄沿線篇 2
広島篇 4
近鉄沿線篇 1
奄美篇
新潟篇 5
新潟篇 4
広島篇 3
鳥取篇
高知篇
沖縄篇 1
九州篇 2
大分篇
新潟篇 3
茨城・東京
神奈川篇
広島篇 2
新潟篇 2
新潟篇 1
岐阜・愛知篇 1
福岡・佐賀篇
北海道篇
広島篇 1
東北篇
九州篇 1
 

ご紹介しているデータは取材時点での情報に基づいています。ご了承ください。


2008年10月号 掲載

九州

(順不同)


国菊 大吟醸 篠崎 (福岡県朝倉市比良松185) (TEL 0946-52-0005)
――「国菊」醸造元     HP http://www.shinozaki-shochu.co.jp

9月から『国菊 大吟醸』が、アメリカ国内で販売されることになった。通常、日本酒を海外で売り出す場合、現地でのマーケティングに精通した商社や代理店などを通じて行うことがほとんどであるが、同蔵は事前の煩雑な書類手続きなど、全てを自社で行った。
「商社まかせにしてしまうと、実際にどのような場所でどのようにお酒が販売されているのか見えなくなってしまうんです。私たちが精魂込めて丁寧に醸したお酒ですから、現地の方の手に渡るまで、しっかりとチェックしておきたかったんですね」と、今回の輸出業務全般を担当した総務部課長の山下修司さん。
アメリカで現地の人々に『国菊』を味わってもらった時に目の当たりにした、彼らのダイレクトな反応に、山下さんは大いに心を動かされたという。米から醸された美しい醸造酒に対して、その製法や美味しい飲み方、料理との相性など熱心に聞いてくるアメリカの人々の姿に、マーケットの可能性が見えた。
今回の『国菊 大吟醸』のアメリカ進出が軌道に乗れば、同蔵自慢の長期熟成麦焼酎『千年の眠り』や、全国でも多くのファンを持つ『国菊 あまざけ』などの商品も販売していく予定だという。「海外での仕事を全て一任してくれた、社長(篠崎博之氏)に感謝しています」と、山下さんは笑った。
国菊 大吟醸
720ml/4000円

紅乙女ゴールド

紅乙女酒造
(福岡県久留米市田主丸町田主丸732) (TEL 0943-72-3939)
――「紅乙女」醸造元     HP http://www.beniotome.co.jp

胡麻を原料にした祥酎という新しいお酒の世界を切り開いた紅乙女酒造。『紅乙女ゴールド』が、国際品質保証機構(iTQi)で3年連続金賞を受賞し、日本では初めてクリスタルアワードを獲得し、その品質の高さが世界的にも認められることになった。
「胡麻というのは海外でも非常に好感をもたれている食材で、その香ばしい風味や健康にいい成分を多く含んでいるという情報は、世界共通で認知されています。それだけに、胡麻を原料にしたお酒というだけで、興味を持たれる方が非常に多いですね。ニューヨークで展示会をした時に『紅乙女』の豆乳割りをお出ししたところ大好評で、胡麻祥酎の新しい可能性を感じました」と語る、営業担当の山崎稔さん。
もちろん高い評価を受けているのは、海外だけではない。地元、福岡国税局(福岡、佐賀、長崎)の酒類鑑評会で、何と3年連続で大賞を受賞したのだ。ラベルに大きく「大賞受賞酒」と書かれたこのお酒は、本格焼酎『紅乙女』26度。華やかで上品な香りとなめらかな味。調和のとれた上質で完成度の高い酒質が特長である。通常の焼酎よりアルコール度数が1度高いことで、オンザロックにしてもしっかりとした味わいが楽しめる。(数量限定販売)

紅乙女ゴールド
720ml/3650円
 


本格麦焼酎「つくし」 西吉田酒造 (福岡県筑後市和泉612) (TEL 0942-53-2229)
――「つくし」醸造元     HP http://www.wownets.net/syoucyu/bbs_index.php

全国を席巻した焼酎ブームが一段楽し、本格焼酎というお酒が酒文化の中で確かな地位を得たことは、多くの人が実感しているであろう。そんなトレンドの中で、焼酎が本来持っている「日常の酒」という特長が、薄れてきてしまっているのではないかと、代表取締役専務の吉田元彦さんは語る。
例えば、同蔵の代表銘柄のひとつとなっている麦焼酎『つくし』。黒麹、減圧蒸溜で造った白ラベルの『つくし』は刺身や塩味の焼き鳥など、淡白な料理と、黒麹、常圧蒸溜で造った黒ラベルの『つくし』は、たれ味の焼き鳥、もつ焼き、キムチなど、濃い目の味付けがなされた料理と相性がよく、東京、大阪の居酒屋でも重用されている麦焼酎である。ただ、1.8Lで2310円という値段は、決して高くはないものの、物価高の今日、毎日家庭で飲むには、少々贅沢なお酒である。そして、このクラスの焼酎が、現在では主流となっているのである。
高い酒質で、しかももうちょっと安くて、毎日でも気軽に飲める焼酎を提供したいと、西吉田酒造が、この秋に発売する新商品が『潮』である。取材時はラベルが未完成のため、写真でご紹介出来ないのは残念だが、香り高い麦焼酎が1.8Lで2000円弱というのは大きな魅力である。日常酒として楽しんで欲しい。
本格麦焼酎「つくし」
1.8L/2310円
 

のんのこ 黒 宗政酒造 (佐賀県松浦郡有田町戸矢乙340-28) (TEL 0955-41-0020)
――「のんのこ」醸造元     HP http://www.nonnoko.com/

佐賀県は、二条大麦の生産量で日本一を誇る農業県である。特に、麦焼酎の原料として最適とされるニシノホシ、ニシノチカラの生産では群を抜いており、また、煌二条という佐賀特産の大麦も、注目されている。
陶器のテーマパーク、有田ポーセリンパークに隣接する「のんのこの郷」に蔵を構える宗政酒造のメインブランドは、地元の特産品の一つである二条大麦を原料とした本格麦焼酎『のんのこ』シリーズである。
「農家の方々とともに、種まきの段階から麦の生育状況をつぶさにチェック出来るというのが、地元産の原料を使う大きなメリットでしょう。麦焼酎造りにおいても、原料の品質、そして醸造前の原料処理が、最終的な酒質に大きく影響してきます。これは日本酒の造りと変わりません」と製造部部長の大古場博文さん。大古場さんによると、佐賀の麦は粒形が大きく旨味の多い焼酎に仕上がるとのこと。「『のんのこ 黒』は、お陰様で福岡国税局の鑑評会で、平成15年の大賞受賞以来、5年連続で優秀賞をいただくことができました。これからも、地元の麦、地元の水、佐賀県産100%にこだわったお酒造りを続けていきたい」と語るのは、取締役副社長の宗政寛さん。本格麦焼酎『のんのこ』は、佐賀ブランドの旗手として、県外でも人気が高まっている。
のんのこ 黒
1.8L/2000円
 

美少年 吟造り純米酒 美少年酒造 (熊本県下益城郡城南町隈庄401) (TEL 0964-28-2111)
――「美少年」醸造元     HP http://www.bishonen.co.jp/

熊本は、日本酒の歴史の中で、非常に重要な土地である。
熊本醸造研究所で分離された酵母は、低温発酵に向き、香りの立った吟醸酒造りに適しており、「協会9号酵母(通称、熊本酵母)」と名付けられて全国に頒布された。YK35、つまりY(山田錦)を原料米に、K(熊本酵母)を使って、精米歩合35%で醸す大吟醸酒が、毎年開催される全国新酒鑑評会の金賞受賞酒の大半を占め、9号酵母の実力は、業界の内外に広く知られることになる。
熊本県の日本酒蔵の雄としてその名を知られる美少年酒造では、この地元から生まれた酵母を使い、すっきりとしたスマートな風味の純米酒を造り上げた。その名もずばり『美少年 吟造り純米酒』。地元産米のあきげしき(58%精米)を原料米とし、当蔵の井戸から汲み上げられる阿蘇の伏流水で醸した純米酒は、ふくよかで膨らみがあり、しかも軽快な旨味が楽しめる。
「米も熊本、酵母も熊本、水も熊本と、この土地でしか造ることのできない純米酒に仕上がりました。軽やかでキレのいい純米酒というのは、今後の日本酒のトレンドの一つになるのではないでしょうか。純米酒なので燗でも美味しいし、冷やでも味の膨らみを感じていただけると思いますよ」と、取締役副社長の緒方伸太郎さん。
この日本酒から、熊本ならではの味わいを感じて欲しい。
美少年 吟造り純米酒
720ml/982円
 


白岳20度紙パック
高橋酒造 (熊本県人吉市合ノ原町498) (TEL 0966-24-5155)
――「白岳」醸造元     HP http://www.hakutake.co.jp

すっきりと飲みやすく、香り華やかな米焼酎『白岳』『しろ』の製造元として知られる高橋酒造。昨年、数量限定で発売した『白岳リミテッド』は、ナツメヤシの実(デーツ)と米麹を原料に仕込んだ本格焼酎で、1985年製造、何と23年ものの超長期貯蔵酒である。また、熊本県内限定で発売している、全麹仕込みの米焼酎『待宵』も、そのコクのある風味と豊潤な香りで人気を博していて、他県へのお土産品としても重用されているという。
こうしたプレミアム焼酎というのは、本格焼酎のステイタスを高めるためにも重要なものであるが、その一方で日常的な食中酒として、人々に愛され続けてきた本格焼酎の歴史を、もう一度見直す必要があることも事実。
「不景気や物価高騰の影響からか、全国的に料飲店などの業務用市場が伸び悩み、一方で、スーパーやディスカウントストアなどの家庭用市場が伸びています。その意味で『白岳紙パック』などの家庭用商品の重要性は、ますます増してくると思います」と、営業企画部長兼広報部長の久保田一博さん。
今年、新たにラインナップに加わった、アルコール分20%の『白岳20度紙パック』は、今、主流となりつつあるオンザロックスという飲み方に適した商品である。
白岳20度紙パック
1.8L/1573円
 

純米焼酎「限定川辺」 繊月酒造 (熊本県人吉市新町1) (TEL 0966-22-3207)
――「繊月」醸造元     HP http://www.sengetsu.co.jp/

昔ながらの黒麹、常圧蒸溜で造った米焼酎をじっくり寝かせた球磨焼酎の原点ともいえる商品『黒麹 峰の露』、そして、紫蘇を原料に、本格米焼酎で仕込んだ、美しいピンクのカラーが印象的なリキュール『恋しそう』が好評の同蔵。ともに、熊本県の物産振興協会審査会で金賞を受賞し、地元を代表する特産品として認定されることになった。
メインブランド『繊月』をはじめとして、多彩な商品ラインナップを誇る同蔵。取締役企画宣伝部長の堤純子さんに、数ある商品の中からおすすめの一品をおうかがいすると純米焼酎『限定川辺』というお酒を挙げていただいた。
「人吉で球磨川に合流する清流、川辺川の伏流水、浜宮螢水と相良村産の米、ヒノヒカリで造った焼酎です。フルーティな香りと米の旨味、甘味が口の中に広がり、爽やかですっきりとした米焼酎ならではの味わいを楽しんでいただけます」。
この他にも、東北地方や関東地方、九州各地のJAと協力して、各地の米を原料とした地域限定の米焼酎なども商品化している。様々なタイプの米に対応して、原料の特性を最大限に活かす酒造りが可能なのも、杜氏をはじめとする製造スタッフの確かな技術力があればこそだろう。
純米焼酎「限定川辺」
1.8L/2573円
 

球磨焼酎「華成」 球磨焼酎 (熊本県人吉市麓町5-1) (TEL 0966-22-6930)
――「球磨焼酎」醸造元

今でこそ熊本県の球磨地方といえば、米焼酎の郷として全国に知られているが、球磨焼酎の知名度アップに大きな貢献を果したのが、球磨焼酎株式会社。
球磨人吉地方の全蔵元で造られた米焼酎原酒をブレンドし、『球磨焼酎』という銘柄を冠して、東京や大阪などの大都市圏で販売していく。地方の小さな蔵元ではなかなかなし得ないことを、地域の力を統合することで可能にしていく。球磨焼酎の成功は、小さな蔵元が大都市圏で販路を拓くための、モデルケースの一つを示した。
最近でも、常圧蒸溜と樽貯蔵の原酒をブレンドした『甲の上』、球磨焼酎をベースに地元産の高級梅を漬け込んだ『梅酒 ひとよし』などのヒット商品を、コンスタントに世に出している同社であるが、現在、売り出し中のお酒を、常務取締役の田渕浩臣さんにおうかがいすると『華成』という銘柄を挙げていただいた。
「米・産地・度数にこだわった焼酎です。原料は地元JAあさぎり稲作生産部会より供給される高級銘柄米、ヒノヒカリを100%使用しました。原料米がいいと、やはりいい米焼酎ができるという、そのお手本のような商品に仕上がったと思います。球磨焼酎の華と成ってほしい、という意味で、『華成』と名付けました」。
かなり美味しい球磨焼酎である。
球磨焼酎「華成」
720ml/2200円


六調子酒造 (熊本県球磨郡錦町大字西1013) (TEL 0966-38-1130)
――「六調子」醸造元

米焼酎というと、香り華やかで口当たり軽く、スッキリと喉越しのよい焼酎というイメージを持つ人が多いだろう。これは、昭和40年代後半以降に減圧蒸溜法という製法が広まって以降のことで、それ以前、つまり常圧蒸溜で造られた米焼酎というのは、香りにクセがあり、雑味も多く、普段から焼酎を飲みつけない人には相当ヘビーなお酒だったという。
「ただ、こうした雑味の多い原酒というのは、長期間貯蔵すると熟成により風味が大きく変化し、複雑な旨味が生じてきます。これは常圧蒸溜の焼酎にしか為し得ない熟成の神秘なんですね」と語る代表取締役の池邊道人さん。
同蔵では、常圧蒸溜原酒の熟成に、早くから注目をしていて、減圧蒸溜が主流となった時代にあっても、昔ながらの製法を守り続けている希少な蔵元として、独自の存在感を発揮している。
そんな六調子酒造の商品ラインナップの最高峰に位置するのが『圓』である。アルコール分は40%、平均12年の長期熟成米焼酎原酒をブレンドして造り上げたこのまろやかな味わいは、ジャパニーズ・スピリッツの大きな可能性を感じさせる味わいである。スコッチやコニャックに優るとも劣らない深い旨味を、『圓』から感じて欲しい。
六調子「圓」
720ml/3900円
 


Copyright ©2001-2011 Taru Publishing Inc. All Rights Reserved.